持続可能な「安全・安心」の安定供給に
向けた取り組みをご紹介します。

100年企業へ至るまで

イシダは1893年に京都の地に創業以来、120年余り、「はかり」の製造を通して、より便利で信頼性のある、安全・安心を安定して提供できる社会の実現へ貢献してきました。
現在は、食にまつわる計量・包装・検査機器メーカーのリーディングカンパニーとして国内外で広く認知され、計量包装業界の業界トップシェアを占めています。

これまでの120年余りの歴史を振り返ると、戦乱や機器のデジタル化・高速化、世界進出などの大きな波に立ち向かい、現在の国内外トップシェアの安定した地位に至るまで、波乱に満ちた時代を駆け抜けてきましたが、現在の不動の地位を築けた理由として、京都という土地柄が挙げられます。

創業当時の社屋
創業当時の社屋

京都という地の利を活かす

京都は100年を超える社歴を持つ老舗の「100年企業」が数多く存在し、他の都道府県と比較しても長寿企業の数が突出しています。安定経営を持続してきた長寿企業が多い背景として、京都ならではの「伝統」や「文化」や「人のつながり」を活かした「イノベーション精神」と「自由な発想力」により、老舗としての地位を確立できている点が他の地域にはない特色と言えるでしょう。

創業者 石田音吉
創業者 石田音吉

イシダがはかりの事業を立ち上げた経緯も、そもそもは「人のつながり」によるものでした。イシダの創業者である石田音吉は当時の京都で政治家として活躍しており、信頼性のあるはかりの製造について行政から相談を受けたことがきっかけでした。山積する課題を前に収益化の目途も見えず、事業化は難航することが予測されましたが、その社会貢献としての役割の重要性に使命感を感じて一手に引き受けて立ち上げたのが始まりです。

以来120年余り、イシダは京都から世界各地へと事業を展開し続けており、伝統と革新が混在した多様性のあるユニークな地の利を活かし、京都らしい老舗安定企業のひとつとして、唯一無二の存在感を放っています。

安定した経営の秘訣とは

三方良し
「自分良し」

人とのつながりを大切にするイシダは、三方良し「自分良し、相手良し、第三者良し」を企業理念とし、まずは「自分良し」であることを大前提としています。

イシダ製品は国内シェア1位、世界シェア2位と、計量包装業界のトップシェアを誇っています。長い歴史で培われたイシダ独自のノウハウは、社員一人一人の熱心な取り組みにより積み上げられてきたものですが、毎年新入社員向けに行う入社後のアンケートでも「社員の人柄」や「やりがい」に惹かれて入社したと回答する人が多いのが「人とのつながり」を大切にしてきたイシダならではの特徴と言えるでしょう。 

イシダが安定して働きがいのある職場環境を提供できる理由

職場の働きやすさとやりがいを兼ね備えた、働きがいのある職場環境の実現に向け取り組んでいます。

  • ●「食」に密接な関わりを持つため、景気に左右されず需要が安定している
  • ●創業以来、一度も赤字を出したことのない、超優良安定企業
    会社概要
  • ●人とのつながりを大切にし、長く働ける環境を提供
    各種取り組み
  • ●若い時から裁量のある 仕事を任される
    仕事を知る
  • ●風通しがよくサポートし合う体制や、スキルアップの補助制度が整っている
    各種取り組み

イシダが提供する「当たり前の日常」

三方良し
「相手良し、第三者良し」

イシダの製品は、普段の生活ではあまり目にすることがありませんが、スーパーに並ぶポテトチップスなどの袋菓子やピーマンなどの生鮮食品、惣菜など、誰もが知っている食品は、実はイシダの「はかる・包む・検査する」機器を利用して商品の形になっています。

イシダ製品は、食にまつわる「当たり前の生活」が「当たり前であり続ける」ために、スーパーに行くと目にする当たり前の風景の裏側から、食のライフラインが途切れることなく安定供給されることを使命として社会を支え続けています。

製品開発秘話 -アニサキス検査装置 i-Spectorが生まれるまで-

寄生虫による食中毒や消化器疾患を予防することが可能な「アニサキス検査装置 i-Spector」は、京都大学農学部との産学連携により生まれました。魚に寄生するアニサキスのみを光らせることで加工時の見落としを軽減し、寄生虫の混入を予防して食の「安全・安心」を手に入れることが可能です。

アニサキス検査装置 i-Spector

これからのイシダが目指す未来

イシダが持続可能な社会構築にむけて貢献できること

イシダは「自分良し、相手良し、第三者良し」という、「三方良し」を理念としています。これは、江戸時代の近江商人の考え方として知られる「三方よし」を元としていますが、近江商人の商売を通じて地域社会の発展に貢献する姿勢は、SDGsが重要視される現代にも通じる姿と言えるでしょう。

「三方良し」の理念からイシダでは、環境貢献型の技術・製品開発や廃棄物の削減、地域社会の発展のための貢献活動に取り組んでいます。 代表的な製品として、「ノントレー包装機」や「電子棚札」などが挙げられます。近年はお客様からの要望を受け、SDGsへの取り組みに対する貢献として、紙や生分解性フィルム対応の包装機の開発も行なっています。

サステナビリティ・CSR

地球や社会がサステナブルな発展を目指すために、イシダは「安全・安心な食品生産」、「安定供給に貢献するモノづくり」を通して、豊かな社会の創造に寄与していきます。