自分の手がけた製品が
海外で活躍
技術者として大きな喜びを実感
物流技術部 物流SI技術1課
K.R 入社13年目 工学部 エネルギー機械工学科
現在の仕事の内容と、その中でのあなたの役割について
海外の巨大スーパーチェーン向けの加工作業を集約するセンターでは、処理をする量は半端ではありません。例えばトリ肉なら、一日何十万羽分を加工していくほど。生産ライン自体が巨大な河のようになっていて、その流れを止めると現場に大混乱を引き起こしてしまいます。ラベルを貼るというのは最終的な工程なので、ここで支障をきたせば上流すべてに影響をもたらしてしまいます。それだけに、大きな責任を担っています。
そういったことを知らずに製品を開発すると、どのようなことが起こりうるか?例えば、ラベル用の紙を使い切ったら、新たな紙を補給するためにラインを止めざるを得ません。そうなると時間の大きなロスになってしまいます。では、そのロスを避けるためにはどうすればいいか?と、そういったことまで考えて開発しなければなりません。
ちなみにいまのケースで言えば、ラベルを印字するプリンターを二台設置して、一方の紙が少なくなると、もう一方のプリンターに自動的に切り替わる仕組みを採用しました。
開発にあたって、現場を見る必要があるので、海外出張も伴います。これまで行ったのは、イギリス、アイルランド、オランダですね。現場で作業をする人たちに直接話を伺うと、いろいろと細かなニーズが聞け、たくさんの発見があります。
プリンターを二台用意するといった発想も、その一つ。大河のようにダイナミックな生産ラインの前で「紙が止まったら大変なことになるんだ」と言われたら「まったくその通りですね」とうなずくしかありません。それが結果として、良い解決策につながるわけです。
そんな風に技術者として勉強できる点も楽しいのですが、何よりのやりがいは自分の手がけた製品が海外で活躍していること。日々、大きな喜びを味わっています。
イシダへの入社の決め手はなんですか?
私は見たことのない風景、行ったことのない場所へ行くのが大好きで、その思いはいまも持ち続けています。海外出張がまったく苦にならないのは、それが大きいですね。また、バックパッカーとして各地を歩きまわったことでずいぶん度胸がついたと思います。
そんな私がイシダと出会ったのは就活前のこと。大学の講義の一環で工場見学があったのですが、その見学先がイシダだったのです。それまではイシダという会社のことは知りませんでした。一般の消費者が手にする製品を作っているわけではないので当然ですね。でも、それだけに、このときにイシダに出会えたのは大きかったと思います。
工場見学では、コンピュータスケールの開発秘話や国内トップのシェアであるという話を聞き、強く印象に残りました。その後、就活の時期を迎えてイシダのことを思い出し、エントリ。イシダは海外にも積極的に進出しているので「出張の機会が多いのでは?」と旅好きな私にはそれも魅力でした。
学生の皆さんへメッセージをお願いいたします。
就活では途中でくじけそうになることも起きると思いますが、世の中には数多くの会社が存在します。そのなかには必ずみなさんに合った会社があると信じてください。一社と出会えれば、それでいいんです!
あと一つアドバイスをするとすれば、会社を訪問したときは、そこで働く社員たちの様子をしっかり観察するようにしましょう。私が講義の一環でイシダの工場見学をしたとき、社員たちが楽しそうに働いているという印象を得ました。就活で改めて足を運んだときも、その印象は変わりませんでしたね。長く勤める会社なので、働きやすい環境が整っているかどうかもしっかりチェックしてください。
私が一緒に働きたいという思うのは、物怖じせずに自分の意見が言えるタイプ。その意見が見当外れでも良いんです。意見を口にすることで、同じ土俵にあがることができ、そこから前に進むことができるわけですから。みなさんもぜひそういう積極性を大切にしてくださいね。