製品開発・設計

お客様が「今、欲しいもの」や
「あったら便利と思うもの」を
世界で初めて生み出す仕事

第二開発部 検査開発三課

I.M 入社3年目 工芸科学研究科 情報工学専攻

現在の仕事の内容と役割について

食品工場様向けのチェッカーやエックス線の検査装置、物流センター様でのはかりと組み合わせたベルトコンベアー、スーパーマーケットや百貨店などの小売店様向け計量機などといった製品の設計開発を担当している部署です。その中でも私は特に、人工知能(AI)を活用して検査装置の性能を向上させるなどして、まだ世の中に存在しない製品開発を目指しています。開発設計はお客さまの困りごとに対して、さまざまな技術を組み合わせることで、お客様が「今、欲しいもの」や「あったら便利だな、と思うもの」を世に生み出す仕事です。生みの苦しみを相当味わうことになりますが、自分の知識や創意工夫が形となり、業界初の製品として省人化に貢献できた時の喜びははかりしれないものがあります。

いままでで印象的だった仕事はありますか?

福井県で展開されているチェーン店のお客様で採用された機械の開発ですね。惣菜の種別をAIで画像認識で自動認識し、計量して値札を発行するシステムであり、例えばエビチリとポテトサラダなどといった種類も単価も異なる商品を自動で認識できます。このシステムは業界初の画期的な取り組みとしてTVにも取り上げていただきました。そのお客様は惣菜を数十種類取り扱われており、店員の方が全て覚えた上で、レジ打ちをされていました。例えばバイト初日の方が全ての総菜を覚えて、正確に素早くレジ打ちをするのは不可能ですよね。昨今の人手不足の中では、教育に十分な時間を取れないケースも多いので、社会的問題である人手不足の解消に貢献できるシステムを開発できたことは、とても誇りに感じています。

イシダにおける設計開発の魅力はなんですか?

イシダの設計・開発はオーダーメイドが基本であり、歴史の長さやシェアの高さ、業界に幅広く携わっていることなども相まって、お客様からの「こんな製品があったらいいのに」という数多くの声を直接聞くことができます。なのでニーズにあったものを開発できるし、お客様からの信頼も得られる。さらにニーズはノウハウとして社内にたまるので、5~10年後の製品開発につながっていきます。その開発を支えるだけの盤石な財務と、若手でもどんどん任せてもらえる環境がありますので、技術者魂がくすぐられます。

仕事では大切にしている考え方はありますか。

「一石二鳥」ということを大切にしています。一度の動きで、効率よく、納期を達成することで、お客様に満足してもらう。ひとつの動作やひとつの動きで、複数の目的を同時に達成することを大切にしています。