釣り型から上皿型へ、
ハカリを変えたロバーバル機構

西暦593~ 1867
奈良時代~江戸時代中期

上皿手動棹秤

天秤は主に両替商に使われました。そのほか、医師は薬を、染物屋は染料を、金細工師が金をはかるのに用いました。棹ばかりはそれ以外の仕事をする人たちに使われます。農産物を売買するときも、棹ばかりが利用されました。
 天秤も棹ばかりも世の中の必需品だったわけですが、どちらのはかりにも難点がありました。
それは、はかりたいものをのせる場所が天秤棒や棹からぶら下がった皿の上であったことです。これでは、どうしても皿より大きなものがはかりにくくなります。そこで釣り型の皿でなく、上皿型のはかりを作ることが考えられました。
 そんな理想のはかりの仕組みを考案したのがフランスの数学者、ロバーバルです。
開発に成功したのは1669年のこと。「ロバーバル機構」と呼ばれる仕組みによって、上皿天秤が誕生します。
その後これが応用されて、はかりは画期的に変化していきました。ちなみに、レオナルド・ダ・ビンチが温度計を発明したのは1490年のことです。

取材協力:秤乃館

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